四季彩綴り

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沙羅の花を愛でる会

00沙羅アップ01

  1. 花園
  2. / トラックバック:0
  3. / コメント:2

 
今年はもう終了してしまいましたが、妙心寺東林院の「沙羅の花を愛でる会」に初めて参加して参りました。東林院は通常非公開の寺院ですが、沙羅の花が咲く6月中旬から下旬の他にも年に何度か特別公開の機会が設けられているようです。

沙羅の花を愛でる会」は関西ではこの季節になると必ずニュース等で取り上げられる恒例イベントで、毎年「今年こそは!」とは思うものの、かなり敷居が高く感じられる拝観料に躊躇して見送って来たのですが(汗)、『平家物語』フリークとしてはやはり一度は体験しておかねばなりますまい!と意を決して先週の土曜日に訪ねてみました。




01門前03

実は前週の法金剛院を訪ねた後にも一度足を運んでいるのですが、時刻もお昼を少し過ぎた頃だったこともあり門前の受付から伸びる長蛇の列が。これではとても静かな鑑賞は望めまいと諦め、そのまま踵を返したのでした。

ということで、一週間後の仕切りなおしはやはり朝一に。
と言っても、東林院さんの拝観開始時間は9時半と少し遅めで、これが前週朝一でトライしなかった理由でもありました。昼間の暑さがだんだん堪えるようになって来たこの時節、なるべく早朝から動きたいですから… (^^ゞ



02門前01



06和菓子

受付を済ませ本堂に上がるとすぐに給仕されるお抹茶と和菓子。
沙羅の花を象った生菓子に葉っぱの形の愛らしいお干菓子も添えられています。
そして、これをいただきながら眺める風景は…




05額縁01

(この画像の拡大表示は こちらをクリック のこと)

雨に打たれ一層色増す緑に、白い花が浮かび上がる独特の世界。
素晴らしい一幅の絵画ですね (^-^)
ずっとこうして眺めていたい心地でしたが、散り敷く花が醍醐味のこのお庭を堪能するにはやはり端近に出て眺めないことには…。






06沙羅引き02



07沙羅アップ12

日本で今日「沙羅双樹」と言って差すのは「夏椿」。
お釈迦様の入滅時に臥床の四辺にあったという本物の沙羅双樹とは別物ですが(本物は日本の気候では生育が難しく植物園等でわずかに見られるのみ)、朝開花してその日の夕刻に花を落とす一日花の儚さには相通ずるものがあり、代用するのにうってつけだったのでしょう。





09沙羅引き06

椿の存在感はそもそも季節を問わず咲いて枝にあるうちよりも、潔く散った落花にこそあるものですが、緑の苔の上に広がる無数の白い散華は儚さと同時に、暗い地表を照らす力強い光明のようにも思われます。あたかも地上で迷いのうちに生きる人々の標となるべく天上から遣わされたかのように…。そして、この花もまたいずれ輝きを失い土に帰るさだめ…。





10沙羅引き04




11沙羅アップ02





09沙羅アップ13





13古木01

ところで中央に無残な姿を残す一本の古木。
これは樹齢300年を超えるこの庭のかつての主でしたが、昨今の著しい環境の変化(異常気象に加え、裏手の涅槃堂の屋根瓦が改修により新しいものに葺き替えられたことで照り返しが激化したことなど)により急激に衰え、3年前の2007年についに枯れた枝葉を切り落とすことになってしまったそうです。

現在頻りに花を落としている傍らの木は、この古木により結実した種子から育った二世の若木だとか。

盛者必衰、生者必滅、そして親から子への世代交代―。
まさしく世の移ろい、無常観をそのまま写し取ったまたとない風景であり、ここにこの庭も本当の意味での完成を見たのかもしれませんね。





14古木02

古木に斜めに掛けられている大きな数珠は切り落とした枝をくり抜いて作られたもので、他にも観音菩薩像や庭の結界として生まれ変わり、今なおこの寺の守り神となって共に歩み続けています。




15沙羅引き01

本堂前庭だけでなく、周囲にも植えられている若木達。
この中からまた次の世代を担う大木が育って行くのかもしれませんね。





16沙羅引き11



17額縁03



18額縁04

それにしてもあっという間にこの人だかりに。
人気の高さが伺えます (^^;)
雨降りでこれですから、お天気だとさらに出足が早かったかも?

世知辛い世の中と言われて久しい今日この頃ですが、まだまだどうして、花を愛でるために手間暇かける余裕のある方は意外に多いようです (-_-)






19沙羅オブジェ




【撮影日:平成22年6月26日】



《メモ》
  妙心寺 東林院 【地図】
   京都市右京区花園妙心寺町59
   TEL:075-463-1334

   「沙羅の花を愛でる会」(2010.6.15~6.30)
     拝観料… 抹茶菓子付 1,580円
          抹茶菓子と精進料理付 5,570円
     拝観時間… 9:30-16:00







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テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用


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comment

  1. 2010/07/03(土) 21:21:25 |
  2. URL |
  3. 手鞠
  4. [ 編集 ]
ともp様、こんばんは~♪
お祝いの書き込み、ありがとうございます。
最近は歴史関係の更新は全くしておりませんので、本当にお恥ずかしい限りですが… (^^ゞ

妙心寺は花園天皇が開基だったのですね。
そうとは知らずにおりました (^^;)
東林院さんは期間限定の公開ですので時期を合わせるのも難しいかもしれませんが、同じ妙心寺内には退蔵院など常時公開のお寺もいくつかありますので、もしこちらへ起こしの節には是非お参りにいらして下さいませ (^-^)

  1. 2010/07/03(土) 07:34:35 |
  2. URL |
  3. ともp
  4. [ 編集 ]
手鞠様

おはようございます。
そして、お祝いを申し上げるのが遅くなりましたが、
ホームページ開設8年目、おめでとうございます。
お忙しいなか、ホームページを維持し続けることは
大変なことだとお察しいたします。
それにもかかわらず、歴史に対する深い知識と
美しいお写真に彩られた文章で、浅学の私を歴史の世界へいざなって
くださり、本当に感謝しております。

なかなか書き込みができませんが
これからもこちらでいろいろ勉強させていただこうと
思っております。

ただくれぐれもご無理なさいませんように
手鞠様のペースでお続けになってくださいませ。

梅雨の鬱陶しいお天気が続きます。
お体ご自愛くださいませ。

追伸
妙心寺は花園天皇(個人的な話で恐縮ですが私が歴代天皇のなかで
この方が二番目に好きです。ちなみに一番好きな天皇は光厳天皇で
実は北朝贔屓です)が開基でいらっしゃるので
一度はお参りしたいと思っていたのですが
いまだにお参りできないでいました。
手鞠様のおかげでネット上ではありますが
「沙羅の花を愛でる会」に参加することができました。
ありがとうございました。

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