四季彩綴り

京の紅葉(14)清閑寺

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  1. 京都・東山
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長らくお送りして参りました京都の紅葉めぐりもいよいよラスト。
掉尾を飾るのは名だたる名所ではなく、これこそ「知る人ぞ知る!」隠れ名所の清閑寺。と言っても、こちらを訪ねた主目的は紅葉よりももう一つの趣味関連ですが… (^_^;)




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四条河原町より京阪バス(山科・醍醐方面行き)に乗り清閑寺山ノ内町にて下車。
国道1号線沿いにあるバス停の脇に写真のような碑がありますが、写す角度が悪くて天智天皇陵の左向き矢印がメインに写ってしまっていますが、目的地は真っ直ぐ奥の階段上にあります。





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と言っても階段を上り切ったそこはまだ道路上で、さらに上り坂を上って行きますと、ひときわ紅葉の目立つ所が現れました。





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そして、そのまま駐車場(月極めで拝観者の駐車は予約制)を突っ切って行きますと…





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「平家物語ゆかりの寺院」と書かれた立札があり、さらに石段を上って行きますと…





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六条天皇(第79代) 清閑寺陵
高倉天皇(第80代) 後清閑寺陵

源平時代の二代の天皇の御陵です。
このお二方は六条天皇が後白河法皇の孫・高倉天皇が後白河法皇の子という甥と叔父の関係に当たり、甥から叔父へと譲位されたちょっと珍しい例でもあります。

高倉天皇は平清盛の妻時子の異母妹・滋子(建春門院)を生母とし、正妃である中宮は清盛と時子の娘の徳子。いわゆる従姉弟婚で後に安徳天皇が誕生しますが、その一方で女官の小督との悲恋が『平家物語』などで語り継がれる人物。その顛末については 本家ブログでクローズアップ しておりますので、そちらをご覧いただければと思います。





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特にこの時期を選んで訪ねたのはもちろん紅葉に合わせてのこと。
色付きはやや薄めで、でも散りも始まっていて…と状態としては今一つ良くなかったのかもしれませんが、傾きかけた夕日に照らされた紅葉はやはり美しかったです。





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さて、御陵の右手にはまだ石段が続いており、さらに上って行きますと…




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こちらが清閑寺の門。




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拝観受付などはなく、上の小さな賽銭箱に各自志しを入れる志納制になっています。




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そして、門をくぐってすぐの所にあるのが「小督の局供養塔」。
先ほどの高倉天皇の御陵の中に実は小督の墓と伝わる古石塔があるらしく、よってこちらは供養塔という位置づけなのだとか。




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小督は高倉天皇との間に皇女まで成したものの、それが清盛の逆鱗に触れ、ついには無理やり尼にさせられてしまったと語る『平家物語』。一般的に流布している「覚一本」では出家後は「嵯峨のへんにぞ住まれける」とありますが、その派生版とも言うべき『源平盛衰記』ではここ清閑寺が出家の場として明記され、さらに高倉天皇(当時は上皇ですが)も今わの際に小督のいる清閑寺に葬るように遺言したという脚色まで加えられています(巻25小督局事)。

信憑性の高い史料等によれば、小督の若くしての出家は事実《『山槐記』治承4年(1180)4月12日条》ながら、それが清盛の横暴によるものとは現実には考えづらく、また、晩年の小督の消息が嵯峨での隠棲を示している《『明月記』元久2年(1205)閏7月21日条》ことなども考え合わせると、逆に清閑寺に高倉天皇が葬られたからこそ、ここで小督が出家したというストーリーが出来たのではないかという気もします。




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左奥に見えるのが本堂。




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そして、本堂前から見て左手(入口寄り)にあるのが鐘楼堂。





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ここ清閑寺は清水寺の裏門から歩いて来られる距離に位置し、幕末には清水寺成就院の住職・月照と西郷隆盛がここで密議を行ったとも。その談合場所になった「郭公亭」という茶室がこの鐘楼堂の上方にあったそうですが、老朽化により平成3年に解体されたようです。




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そして、境内の一番奥にある「要石」。
「要」は扇の要を意味し、高台にあるこの場所から望むと…





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(この画像の拡大表示は こちらをクリック のこと)

ちょうど扇型に開けた眺望が得られることからこの名が。
お日様が山の端に隠れてしまったので、明暗の差が激しくなってしまいましたが、手前の紅葉もまだ瑞々しく、もう少し早い時間帯であればさらに絶景度が増していたかもしれませんね。

次の機会には何とか午前中に訪ねるようにしなくては!

【撮影日:平成23年12月5日】



《メモ》
  清閑寺 【地図】
   京都市東山区清閑寺歌の中山町3番地
   TEL:075-561-7292
   拝観時間… 8:00-16:00(時間外は閉門)
   拝観料 … 志納




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