四季彩綴り

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霧の箱根神社

00神社19靄


  1. 関東
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古来、関東総鎮守箱根大権現と崇拝されてきた箱根神社。
古くは蝦夷討伐の際に坂上田村麻呂が参詣したとの記録も残りますが、そのステータスを一気に押し上げたのは、旗揚げ間もない頃の源頼朝を助けたという出来事にあります。

石橋山の合戦に敗れて山中をさ迷っていた源頼朝一行を箱根権現の別当・行実が一時匿い逃走を幇助。行実の父良尊は予てより源為義・義朝父子と親交を結んでおり、頼朝の伊豆流人時代にもしばしば祈祷など行っていたと言います。

そうした経緯もあり、頼朝は同様に旗揚げの際に与力してくれた伊豆山神社(走湯権現)と共に「二所権現」と称して尊崇し、鎌倉の鶴岡八幡宮に次ぐ幕府の準宗祀として将軍自ら参詣する「二所詣」も行い、その慣例は六代宗尊親王まで続けられています(さらに三島の三嶋社と合わせて三社詣でとも)。







02神社22参道



03神社23参道



04神社01矢立杉

第四鳥居前にある「矢立の杉」。
(ピンボケ失礼!!)





05神社02矢立杉

平安時代初めの延暦20年(801)、征夷大将軍に任じられた坂上田村麻呂が東北遠征に向かう途に箱根権現に参詣し、武運長久を祈願する「表矢」を献じたことに由来して、後世、前九年の役で東征した源頼義・義家父子を始め、多くの武将達がその先例に倣い、箱根越えの際には表矢を献上したと言います。







07神社03参道

老杉に囲まれた石段を進みます。





08神社04曽我社2

その途中、向かって左手に突如として鮮やかな朱塗りの社が。





09神社04曽我社

仇討ちでお馴染みの曽我兄弟を祀る「曽我神社」。
兄弟のうち弟の五郎は幼名を筥王と称し、亡き父の菩堤を弔うべく箱根権現の別当・行実(頼朝を匿ったのと同人物)の下に預けられ稚児となりましたが、17歳の時に出家を嫌い無断で下山。元服して五郎時致と名乗り兄十郎と共に仇討ちへの道を邁進して行くこととなります。





10神社07兄弟杉

稚児時代に五郎が権現の森の奥深く、杉の木を相手に秘かに武術にはげんだという「兄弟杉」(現在は枯死して根元付近が残るのみ)。この辺りのエピソードは鞍馬山の遮那王のそれと被りますね。





11神社05曽我社



12神社06曽我社-造営碑

建久4年(1193)5月、十郎・五郎の兄弟は仇討ちの心願成就祈願のために箱根権現に参詣した後、富士の裾野でついに仇敵工藤祐経を討ち果たし、兄十郎は戦死、弟五郎は捕らえれ斬首に処されました。

二人の死後、この地に慰霊のための「勝名荒神祠」が建てられ、さらに江戸時代に小田原城主稲葉美濃守正則が石造の本殿を造営されるに至ります。なお、現在の社殿は平成に入って改修されたものだそうで、どうりで塗りの色が非常に鮮明だったわけです。





13神社09参道

曽我神社を後にしてさらに石段を進み、ふと後ろを振り向くと靄のかかった杉並木が幻想的な雰囲気を醸し出していました。






14神社11拝殿

ようやく本殿の神門前に到着。
が、もうすっぽりと霧の中に覆われ、今にも雨も落ちてきそうな暗がりに… (-_-;)





15神社25拝殿



16神社12門-彫物

拝殿の軒下の華やかな獅子(?)の彫り物。
あまりに薄暗いので手ブレ頻発!
何とか見られるものはコレ1枚きりでした (-_-;)






17神社13九頭龍社

こちらの小ぶりの祠は本殿隣の「九頭龍神社」。
その昔、芦ノ湖に住み着いた九頭の毒龍がしばしば雲を呼び起こして荒れ狂い里人を苦しめていましたが、これを奈良時代の天平宝字元年(757)に萬巻上人が法力を持って調伏。懺悔した毒龍は寳珠と錫杖を捧げて帰依し、龍神となり芦ノ湖を守護したという伝承が残されています。

元々の本宮は芦ノ湖畔にありますが、参詣の利便性を考え平成12年(2000)に箱根神社境内のこの場所に新宮が建立されたとのことです。





18神社14九頭龍社

九頭龍神社の片隅に湧き出す「龍神水」。
箱根山を水源とする芦ノ湖を湧き満たす水は九頭龍神が守護する聖水で、故に掌に受けて口を漱げば一切の不浄を洗い清めてくれるとのこと。多くの参拝客(主に近隣の東アジアの国からお越しの方々)がひっきりなしにペットボトルに水を汲んでいて、これを撮るのも一苦労でした (^_^;)



ということで、暗くなるばかりの空模様に参詣を終えると早々に下山することに。






20神社16けけら木

芦ノ湖中に沈んでいた湖底木の一つ「けけら木」。
太古の昔、巨大地震で陸上から芦ノ湖の底に地滑りした樹木の化石だそうで、神社の縁起では「目代木」(計計良記と訓む)と記されていますが、これはこの木が古来伊豆・駿河・相模の界域を示したことから国守の代理として任国に赴いた役人の名称「目代」にちなみ名付けられたといわれています。





21神社17参道

第四鳥居に繋がる表参道下。
ここからさらに湖側に降りて行くと湖畔に建つ「平和の鳥居」に至りますが、霧が深くなり足元もおぼつかないので今回はスルー。

霧の中の神社の佇まいもまた格別ですが、再訪が叶うなら次はもう少し視界の良い時に訪れたいものです (^_^;)




22神社18参道




【撮影日:平成22年8月14日】



《メモ》
  箱根神社 【地図】
   神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
   TEL:0460-83-7123
   宝物殿拝観料… 一般500円、小学生300円
   拝観時間… 9:00-16:30(受付は16:00まで)




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