四季彩綴り

貴船神社奥宮・結社

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  1. 京都・洛北
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また少し空いてしまいましたが(汗)、貴船散策の続きを。

貴船神社本宮を後にしてさらに北へ。
道沿いには名高い貴船の川床が立ち並んでいますが、いずれも開店前の準備中で床板を設置しているところでした(手ブレが激しく画像はなし)。


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床が途切れた所で貴船川の渓流を見ることができました。
青もみじの下を流れ行く清流は、雨上がりで増水していたせいもあるかもしれませんが、思いのほか大きな音を立てて勢いよく流れ落ちていました。

また、沿道にはさまざまな花も見られ、



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まだまだ色鮮やかな紫陽花。





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黄金色の花が眩しい金糸梅(?)。





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そして、雪ノ下。
とても小さく儚げな花です。





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しばらく歩いて行くと貴船神社中宮の結社の入口に。
ただ、こちらはこの先の奥宮に詣でてから最後にお参りするのが作法とのことでしたので、ひとまず素通りして先へ進みます。




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結社からさらに10分ほど歩いて奥宮の入口へ。
手前の巨木はご神木の「相生の杉」。





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同じ根から生えた二本の杉の木が寄り添うように並び立つ姿を夫婦になぞらえ、「相老」=夫婦共に長生きの象徴として親しまれています。





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あまりに巨大過ぎて、木の先までとても収まりきりません。





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相生の杉の背後には小さな祠がありますが、こちらも私市社と林田社という二つの社が一緒に祀られています。





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そして、相生の杉を通り過ぎると奥宮の参道入口の鳥居へ。
以下、一段と暗がりのため手ブレ画像連発ですがどうぞご容赦のほどを(^_^;)





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鳥居の向こうには通称「思ひ川」に架かる朱塗りの橋が。





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元々はこちらの奥宮が貴船神社の本宮で、禊の川を意味する「物忌みの川」と呼ばれていましたが、平安時代に女流歌人の和泉式部が夫との不仲に悩んで貴布禰に詣でて、やがて元の鞘に納まったという伝説にちなみ、いつの頃からか「思ひ川」と呼ぶようになったようです。





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参道脇に立つ「つつみヶ岩」は高さ4.5m、重さ43tもある貴船石の巨岩。

貴船・鞍馬地方はその昔、海底火山だったとされ、この石も溶岩が海水で冷え固まったものらしいですが、現在は産出量も少なく庭石の最高級品として珍重されているようです。




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再び青もみじの美しい参道が。
路傍に点在する朱塗りの灯籠が良いアクセントになっています。





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ようやく奥宮の神門に到着。





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神門をくぐり境内に入ると正面奥に舞殿、そしてその背後に本殿があります。





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本殿は平成24年に150年ぶりの解体修理を終えたばかりで、まだまだ新しい社殿です。





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本殿の隣には結界の張られた空間がありますがこちらは「権地」。
本殿の真下には祭神である龍神の龍穴があり、そんな神聖なものの上で修理をするわけにはいかないので、一旦建物をこの権地に移して工事を行い、完成後に再び元の場所に曳き戻す…ということが行われるそうです。





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さらに本殿の反対側の隣には大きな石組の「船形石」が。

およそ1600年前に神武天皇の皇母・玉依姫命が大阪湾から船で淀川・鴨川をさかのぼり、やがて源流の貴船川の上流である当地に至り、ここに水神を祀ったのが貴船神社奥宮の始まりとされ、その時に乗って来た船を人目に触れないよう石で包んだのがこの船形石。また、その船の色が黄色だったことから「黄船の宮」と称されたのが「貴船」の名の由来とも言われています。





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お参りを済ませて戻り際に神門のすぐ内側に聳え立つご神木らしき木を発見。




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こちらは「連理の杉」と呼ばれる、杉と楓という異なる種類の木が和合したもの。
先ほどの「相生の杉」と同様、男女の姿になぞらえて、夫婦円満の象徴とされています。




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ということで、奥宮を後にして歩き出しましたが、参道脇でこんなものも見つけました。




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大きなカタツムリ。
紫陽花めぐりではとんとお目にかかれなかったのですが、こんな所でお会いするとは…(^_^;)





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奥宮の辺りまで遡ってくると貴船川の流れも至極穏やか。





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それが3分も下って行かないうちにこういう流れになるのですから驚きですね。





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ということで、いよいよ最後の〆の結社(ゆいのやしろ)へ。





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こちらも改修工事で新しくなった社殿。





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そして、社殿の横にあるのが自然石の巨石「天の磐船」。
これは結社の祭神・磐長姫命(イワナガヒメノミコト)の御料船として納められたものといわれています。





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磐長姫命は花のように美しい妹・木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)が天照大神の孫・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に見初められ求婚された際に、父の大山衹命(オオヤマツミノミコト)が姉の磐長姫命も共にとおすすめするも、瓊瓊杵尊は木花咲耶姫命だけを望まれたことから、そのことを恥じた磐長姫は「縁結びの神として良縁を授けん」とこの地に御鎮座されたという伝承が残されています。




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そして、そのさらに奥にあるのが和泉式部の歌碑。
夫の不実に悩み参詣に訪れた和泉式部は、貴船川に飛ぶ蛍を見て思いを歌に託して祈願した…という伝承にちなみ、その歌が彫り込まれています。




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「もの思へば 澤のほたるも わが身より あくがれいづる 魂かとぞみる」

すると、この願いを貴布禰の明神が聞き届けたものか、

「おく山に たぎりて落つる 滝つ瀬の 玉ちるばかり ものな思いそ」

という返歌が社殿の中から聞こえ、やがて夫婦の撚りが戻りめでたしめでたし…というハッピーエンドのエピソードになっていますが、しかし、和泉式部という女性の数々の男性遍歴が頭にあるためか、これはリアルな体験というより、そういう設定で詠み上げられた空想の産物のように感じてしまうのは私だけでしょうか (^_^;)

【撮影日:平成26年7月5日】


《メモ》
  貴船神社・本宮 【地図】
   京都市左京区鞍馬貴船町180
   TEL:075-741-2016
   境内自由

  奥宮 【地図】

  中宮・結社 【地図】


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