京の桜2015-渉成園
このところ三年連続で桜の時期にお邪魔している渉成園。
おおよそ同じような時期に訪ねていますが、今年は少し開花が遅れていたような気がします。
(参照: 2014年、2013年 )

庭園入口では早咲きのツツジはそこそこ咲いていたものの、その先の桜は全く咲いておらず…。

ツツジ

ピンクの馬酔木

土佐ミズキなども見られましたが。

さて、庭園内に入ってようやく桜の影が見え隠れ。

傍花閣の傍らで濃いピンクの桜が満開!

大島桜と寒緋桜の雑種といわれる修善寺寒桜。
この組み合わせは河津桜と同じですが、花びらの大きさは河津桜より一回り小さく、花の開き加減もやや閉じ気味なのは、寒緋桜の性質がより強く出ているせいでしょうか。
なお、大島桜の和名は原産地とされる伊豆大島が由来で、河津、修善寺という地名との絡みを考えると、その変遷に興味が沸いて来ます。

渉成園の桜で最も美しいと思うのがこの眺め。
過去二年はお昼前後でしたが、今年は朝一に訪れたこともあって、逆光になってしまいました (^_^;)

そして、傍花閣の反対側に回ると枝垂れ桜が登場。

これまでいつも盛り過ぎで散ってしまっていましたが、今年はバッチリ見頃に合いました!


そして、逆光の反対は順光。
今年はこちらの桜が主役ということで…(^_^;)

修善寺寒桜のそばにもう一本満開の木が。

こちらはやや白っぽい花で、背後の青空によく映えていました。


また、こちらの汀の桜も、場所によってはそこそこ咲いている所もあるものの…


ミツバツツジはちらほら咲き始め。

ここが華やかになるのにはもう数日かかったでしょうか。

続いて丹風渓へ。

芽吹き始めたもみじの初々しいこと!

侵雪橋越しに見る京都タワー。
日本庭園に不似合と思いつつも、見えると妙に嬉しがって撮ってしまいますね (^_^;)

こちらのピンクの桜は一重の紅しだれ。


まだせいぜい二~三分ぐらいの咲き具合でしたが、咲き始めの頃の濃い花色もまた魅力的で…。

しかし、傍花閣手前の山桜はまだほとんど蕾で、数えるほどしか花をつけていませんでした。

でもまあ、こちらの枝垂れ桜と向こうの枝垂れ桜とでもそれなりに雰囲気を味わえるのでいいか (^_^;)

大書院の前のソメイヨシノも残念ながら…。

真っ赤な木瓜の花はしっかり咲いていましたが、

ソメイヨシノは一番よく咲いていた所でこのくらい。

花よりも青空と緑の美しさを愛でるのが正解のようで…(^_^;)

今年はかなり勇み足になってしまいましたが、一方で、この日にしか見ることのできない花の美しさにも出会えたと思いますので、これはこれでまあありかなと…。
でも、来年こそはどうか春爛漫の最盛期に訪れられますように!
《メモ》
渉成園(枳殻邸) 【地図】
京都市下京区下珠数屋町通間之町東入ル東玉水町
TEL:075-371-9210
拝観料…参観者協力寄付金として500円以上(ガイドブック贈呈)
拝観時間… 9:00-16:00(受付は15:30まで)